私が沼にハマるまで その2
かくしてJUMP担になった私だったが
ある時突然、冷め期がやって来てしまった。
理由はわからないが「好き」という感情が薄れてしまったのだ。
そんな時、某アイドル誌を整理していた時のこと。
まるで女の子のようなかわいらしい男の子がそのページに写っていた。
真っ白い肌に綺麗な瞳。妖精のようなその美貌とは裏腹に、小悪魔でツンデレな性格。
名前は確実に女の子だが、スケボーとロックミュージックという男の子らしい趣味を持ち、また「手越くんのようなアイドルになりたい」
と、誰よりもアイドルであるプロ意識をわすれない…
「なんて素敵な子!」
私より4つも年上なのに、かわいい子扱いをしてしまう。そんな魅力が彼にはあった。
段々と推されなくなっていく彼をみていると、少し悲しい気分になる時もある。
ずっとシンメだった人も、親友だと言っていた人も、同期だった人も…
信じていた人が辞めていっても、嶺亜は笑ってステージに立っている。
時々彼の姿が見えなくて不安になったら、彼のこの言葉を思い出してほしい
「ずっとアイドルでいるので安心してください♡」
今はまだ不遇な運命かもしれないけど、いつか彼がふたたびマイクを持って歌う日まで。
そして夢を叶える日までは、私は彼を姫と呼び、見守り続けようと思う。